大切な女友達への誕生日プレゼントは、相手を笑顔にさせる素敵なアイテム贈りたいですよね。
ニューヨークのオフィスで対面したニコラ・グラスは、世界から注目の集まったショーを終えた安堵の表情を浮かべながら、快く迎え入れてくれた。「今はリラックスしています。ショーの感想を聞くのが楽しみなんです」とほほえむ。
BALENCIAGA(バレンシアガ)のトートバッグを使ったコーディおよそ10年間にわたり「ケイト・スペード ニューヨーク」のデザインを率いたデボラ・ロイドの後任に抜てきされたニコラは、品がよく、スマート。言葉ひとつひとつを丁寧に選びながら語りかけてくれる女性で、まさに地に足が着いているという印象。ニューヨークコレクションで初披露された「ケイト・スペード ニューヨーク」2019年春夏コレクションも、そんなニコラのパーソナリティを反映しているかのよう。
ピンク一色の会場に登場したアイテムは、ライラック、イエロー、ブルーなどフェミニンなカラーパレットで咲き誇り、フラワープリントのワンピース、ボウタイ付きのブラウス、レトロなロングブーツ、クリア素材のレインコートなど、どこか意志の感じられるインディビジュアルなラインアップに。「クリエーティブ・ディレクターに就任したとき、このブランドのアーティスティックなDNAをモダンにアップデートさせようと思いました。今までにないカラーコンビネーションに挑戦したり、ブランドの代名詞のプリントも、よりグラフィカルに仕上げてみたり……。アイコンであるスペードマークも新たにデザインをし、バッグやシューズの一見気づかないような場所にあしらうなど、あからさまでないけれど美しい方法でクラフツマンシップを表現しました」
http://www.nice2019.top/pack/balenciaga
世界を悲しみに包んだケイト・スペードの死からわずか数カ月。ブランドは勇気をもって前進し、ニコラは未来を見据えている。「私のインスピレーション源は常にケイトでした。すべての仕事は、彼女へのトリビュートです。ケイトが残してくれたものを進化させながら、人生を楽しむすべての女性たちのファッションをサポートしていきたいです」